学内でそういうセミナーが開催されるよーっていうメールが学務から来てたので、「それ行ったっていうのをSNSに上げたら面白いのでは??(←別に何も面白くはない)」と思って行ってきました。

こんな感じのメールが10月8日、11月13日、当日の11月22日の3回にも渡って届いていました。
そんなに参加させたかったのでしょうか。
これに行くような人はそもそも問題ないんじゃない問題
「おっSNSのセミナーあるんだ!SNSの利用方法、心配だから参加するか!」とか思うような人はそもそも普段からある程度気を配ってると思うので、「SNSの利用は気をつけましょう!」といくら言ったところで届かないと思うのですよね。
本当にSNSの利用で気をつけなきゃいけないのはセミナーやるって言っても興味持たない人達であって。
「だから渡辺がリアルイベントまで足を運ばない人達までネットで届けるぜ!」とか思ってたら今回の講師の人も同じようなこと言ってました。
「本当に心配なのはここに来てない人だから、来た人はこういう内容伝えてあげてね」的な。
年齢別、こういうセミナーで伝えること
今回の講師の人、色んな所でこういうセミナーやるそうなのですよね。
小中学校なんかでもやるそうなのですけど、当然大学生向けのとは内容が違うのです。それで気を付けてることが「ほーん」という感じだったのでご紹介です。
「インターネットに関するトラブルの、」
小学生 … 「被害者にならないようにしようね」
中学生、高校生 … +「加害者にもならないようにしようね」
それ以上 … +「そういう内容を周りに伝えて、周りの人を守るようにしようね」
セミナーの様子
16:40から開始だったので16:35頃に行きました。
会場は教養棟のB253。入口で資料を受け取って中に入ります。
配布資料は、今日の次第が書かれた片面印刷1枚、セミナーのタイトルが書かれたスライド両面印刷1枚、同じくスライド両面印刷2枚組、アンケート片面印刷1枚の4種類。いずれもA4の用紙です。

思ってたより人が多かったです。大雑把な目算ですが、40人ぐらいの学生が参加していたように思います。
学務が来年の黎明祭を人質に使っているからでしょうか。とはいえ黎明祭を人質にされてるのがほぼ無意味だと判明した今年に素直に参加してくる学生達は何を考えているのでしょうか。そうなると単純にセミナーに興味があったのでしょうか。
SNSに関係ない話
今回のセミナーは二部構成になっているようです。
まずは「学生が関わった事件・事故の発生状況」について、教育・学生支援機構 学生支援センター長の箕口秀夫さんからお話です。
まず初めに「危機対応マニュアルっていうのダウンロードしといてね!」って言われました。
あんま関係ないんですけど、スライドに載ってたURLが「ダウンロード いつも身近に」と書かれた吹き出しで一部隠れて読めなくなってたのですよね。
「ダウンロードさせる気ないじゃん!」って。
で、ググって上記を見つけたのですけど、冊子の最後の20ページ目に載ってたQRコードがこんなだったのですよね。

「読み込ませる気ないじゃん!」って。
新大生が関わった事件等
章題の通り、新大生が関わった事例が発生数なんかのグラフをメインに説明されました。
不審者による被害は年々減ってきてるよーとか、盗難や交通事故は依然多いよーとか。
被害者として関わった件数だけでなく、加害者として関わった件数も説明されました。
加害者のグラフで「不審者」という項があったのですけど、どんな感じなんでしょうね。
「声掛けてくる不審者いたので気を付けましょう」とかなら分かるのですけど、加害者って。
件数はあくまで大学側が把握してるものだけなはずで、例えば渡辺がこの前空き巣に会ったのとかは大学に行ってないのでカウントされていないでしょうね。
大学が把握していないのも含めたらもうちょい増えそうですね。
あとはカンニングで停学処分になったよとか、振り込め詐欺の受け子やったよとか、SNSでの名誉棄損があったよとか。
新大生もそういうのやるんですね。
自転車の盗難とかも多いからちゃんと施錠しようねとかいう話で終わりました。
SNS利用上の問題点
いよいよ本題です。
内容は基本的にSNSで起こったトラブルの事例紹介でした。
いずれもネットニュースで見かけたことがあるようなものだったので、この記事では紹介された事例が掲載されているニュースサイト等へのリンクを貼るに留めることにします。
気になる方はリンク先を見たりしてください。
落合さんの自己紹介
まずは講師の落合博幸さんの自己紹介でした。
新潟県警察サイバー犯罪アドバイザーという肩書きですが、別に警察の人ではないそうです。
ラックというサイバーセキュリティ―の専門会社の方で、警察にアドバイスしてるよってことだそうです。
あと新大の人文学部のOBだそう。
ラックは新潟大学にも何かの機械を置いて通信を監視しているのだそう。
SNSのセミナーにSNS利用した事ないような人が講師で来たらヤだなとか思っていたのですけど、落合さんは56歳ながらガンガン利用してそうな感じでした。
「Facebookで今年の誕生日に妻が作ってくれた料理(56って書いてある)を載せたら、117いいね付いた」と言ってスクショを見せてくれました。毎年上げてるんだと言って5年分ぐらいスクショを見せてくれました。
LINEの「プリペイドカード買ってきてください」が来たから2,3時間遊んでたんだとスクショを見せてくれたりとかも。
あとは後半の話になりますが、Instagramに上げた写真から色々特定できてしまうよという事例の紹介で「これはこの前私が特定した時の例なのですけど」とか言って見せてくれました。
「運動会」で検索してみつけた、娘の運動会の様子を上げている知らないアカウントから、娘の学校名、写っている公園の場所、住んでる住所を特定できたよっていう事例の紹介でした。
あとInstagram、投稿へのいいね数が表示されなくなってるの知ってました?
今年の夏ぐらいからそうなったそうです。
知らなかったー、そう言われればそうですね。
いいね数依存症みたいになるのを危惧したんじゃないかって言ってました。
事例紹介
まずは不適切投稿に関してです。
2019年1月~2月に起きた5つの事例がざっと紹介されました。
これについては以下の記事がまとまっていると思います。
「インターネットに投稿された情報は完全に消去することは困難」だということが強調されていました。
あとはこれらは全て自撮りじゃなくて他の誰かが撮ってるよねと。撮ってる側は撮らずに止めようよと言ってました。
つづいてプライバシーの侵害について。
銀行員の母から芸能人が来店したという情報を聞いた娘がTwitterに書いてしまった事例。
あとは「Suicaが落ちてました!○○さんって書いてあります!駅に届けました!#落とし主に届け」的なのもプライバシーの侵害だよとか、イートイン脱税を取り締まる「正義マン」が相手の顔とかYouTubeに上げちゃうのもプライバシーの侵害だよとか。
つづいてアカウントの乗っ取り。
カジサックことキングコングの梶原さんの事例が取り上げられました。
10月末の話なので、スライドに取り入れるの素早いですね。
あとはLINEの乗っ取りでiTunesカード買ってきてくださいのやつも。
つづいて誹謗中傷について。
片瀬久美子さんが匿名アカウントから誹謗中傷受けたけど発信者情報開示請求とかして慰謝料勝ち取ったよってケースの紹介でした。
つづいてデマ・フェイクニュースについて。
まずは地震でライオンが脱走したってやつ。地震起こる度恒例になってる感じがしますね。
あとは自身が情報を流すのでなく拡散するのもNGだということで、ガラケー女の件で提訴された愛知県の市議についても。
つづいて違法・有害情報について。
Twitterで「死にたい」と言ってる人に「一緒に死のう」と連絡して殺しちゃったよ事件について。
あとはYahooのリアルタイム検索でこう検索すると有害情報が出てくるよって言ってました。

つづいて詐欺について。
チケットの個人間取引は何の保証もないから気を付けようねと。
まとめ
ということで不適切投稿、プライバシーの侵害、アカウントの乗っ取り、誹謗中傷、デマ・フェイクニュース、違法・有害情報、詐欺のそれぞれについての事例紹介がされました。
まとめとして、大学生に求められる情報リテラシーには「知識」「想像力」「モラル」の3つがあるとのことです。
法律の知識、トラブル事例、サービスの仕様
トラブル事例についての知識が今回のセミナーにあたりますね。
行為の結果、相手の気持ち
脊髄反射でやらないようにしようと言ってました。
できること×してよいこと
SNSのおかげで「できること」は増えたけど、それをやって良いのか?と言ってました。
おわりに
ネットニュースで見聞きしたことのあるものばかりだったので新規性はありませんでしたが、案外退屈せずに聞いていられました。
こういう話見てると”やられる”側よりは”やる”側になりてーなとか思っちゃうのですけど皆さんいかがですか。
SNSは上手いこと活用していきたいですね。
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