大学入学を機にマイパソコンを買う新入生がほとんではないでしょうか。
この記事ではパソコンについてある程度分かる人には「新潟大学ではどんなパソコンが必要なのか」、パソコンについて全く分からない方には「どういう基準で選んだら良いのか」知っていただけるものにしたいと思っています。
解説にあたって
解説にあたり、新潟大学生協が用意しているパソコンに関するパンフレットの1ページが大変分かりやすくまとまっていたので一読をオススメします。
ただしあくまでこれは生協パソコンの広告の一部であり、個人的には全面同意という程ではありませんでしたので、解説の指針として活用することとします。
全文を読みたい方はパンフレットダウンロードのページに掲載されていますのでご覧ください。
上記画像は表紙・新大生のためのパソコン選びチェック表.pdfの5ページ目です。
OS
OSとは?
コンピュータを動かすための基本となるシステムのことです。
パソコンならWindows、Macintosh(Mac)、Linux、スマホならiOS、Androidなどがあります。
いくつかは聞いたことあるものもあるのではないでしょうか。
Windowsがオススメ?
「新大ではWindowsが主流のためWindows搭載のものがベスト」と書かれていますが、渡辺も同意です。
「新大では」というよりも日本全体で見てもMacよりもWindowsの方が主流です。
上記グラフはStatCounter Global Statsというサイトが集計している、2019年2月時点での日本のOSシェアを表したものです。
Windowsが61.72%、Macが23.89%ということでWindowsが圧倒的に主流ですね。
どのOSが優れているかという議論は置いといて、日本で多く使われてるOSを使うメリットとして一番は分からないことがあった時に教えてくれる人がたくさんいることが挙げられます。
OS?Windows?何それ?という人は「Windows」を選ぶのが良いでしょう。
とはいえOSが何なのか分かった上でMacを選ぼうという人はMacを選んでも特に問題はないでしょう。
大学生活においてMacだから困るということはないと思うので、元からMac派の人はMacで問題ありません。
CPU
CPUとは?
パソコンの脳みそです。
CPUの性能が良いとたくさん計算できるので、動きが速いです。
Core i5以上がオススメ?
「i5やi7がベスト」と書かれていますが、渡辺的にはIntelのCoreシリーズであればそこまで気にしなくて良いのかなと思います。ただし中古とかでなく、現在家電量販店に新品で並んでいるようなものならば。
IntelというのはCPUを作ってる会社の名前です。
CoreというのはIntelが作ってるCPUのシリーズの名前です。Coreの他にはPentiumやCeleronがあります。PentiumやCeleronよりもCoreの方が性能が良いです。
またCoreの中でさらにi3、i5、i7、最近だとi9に分かれます。
基本的にはiの後ろの数字が大きいほうが性能が良いのでi5やi7がベストであると記載されているのだと思います。
ただ、例えばCore i3-8350KとCore i7-2600Sを比べると前者の方が性能が良いです。後ろの数字も性能に影響します。
なので単純にi3よりi5!i5よりi7!と比較はできないのではないかと思います。
Coreシリーズならば比較的性能が良いと言えるのでそれより後ろの文字はそんなに気にしなくても大丈夫だと思います。
RAM
RAMとは?
「ランダムアクセスメモリ」の略で、単に「メモリ」と呼ばれたりもします。
RAMが大きいと一度にたくさんの処理をしてもパソコンが重くなりません。つまり大きいほど性能が良いです。
よく勘違いされるものとして、スマホの保存容量(ストレージ)とは話が別です。
ストレージと同列に説明できるのは後述のHDD/SSDの方です。
8GB以上がオススメ?
まず選択肢として4GB、8GB、16GBぐらいが考えられるかなと思います。
これはとりあえず8GBを選んでおけば良いと思います。
「実験や研究でパソコンを使うようになると、4GBでは不十分です」と書かれていますが、「実験や研究」がどんなものを想定しているのかよく分からないので何とも言えません。
例えば僕は大学に関連したこととしてはOfficeを使う以上の処理をしていません。となると別に4GBでも別に良いんじゃないかな~とは思います。
前述の通りメモリが大きければ重くなりにくくなりますが、重さに耐えれば良いだけなので4GBでもまあ。
2GBになるとさすがに耐えられないでしょう。
16GBはレポート書いたりする程度なら持て余してしまうでしょう。
SSD/HDD
SSD/HDDとは?
どちらもストレージです。パソコンの中にファイルを保存するものです。
容量は256GB?
「最近はネット上にデータを保存する学生が多いため、容量は256GB程度でOK!」に関しては、そんなネットリテラシー高い学生多いっけ…?という気がします。
大学生活だけを考えるならそんなにたくさん使わないので256GBで十分なのは同意です。余裕を持つなら500GBとか。
また、足りなければUSBメモリ等の外部メモリを買えば良いので少なくても良いでしょう。
SSD搭載パソコンがオススメ?
「軽量かつ壊れにくいSSD」と書かれていますが、とても誤解を生む書き方なのでこの項で訂正しておきます。
SSDの特徴について説明しましょう。
元々はパソコンのストレージと言えばHDDしかありませんでした。SSDはHDDに比べると新しくできたものです。
SSDの特徴として「書き込み読み込みが高速」「物理的な重量が軽い」「動作音が静か」「消費電力が控えめ」「衝撃に強い」などがあります。
書き込み読み込みが高速についてはHDDの3倍、場合によっては40倍とも言われており、圧倒的な利点です。パソコンの起動が早くなったりします。
HDDとSSDの仕組み的なお話をします。
HDDはディスクをグルングルン回すことでデータを記録します。
パソコン起動すると「ブーン」と音がしますよね。それはHDDがグルングルン回ってる音です(ファンの回転音もあると思いますが)。
対してSSDは電気信号で記録します。USBメモリやSDカードと似た仕組みです。
SSDは回転しないので音がしません。
壊れにくさ
さて、壊れにくさについてです。
結論としては「どっちもどっち」です。
SSDの方が物理的な衝撃では壊れにくいのは事実です。
ただSSDは電気で記録しているので、電気的な不具合により壊れます。
HDDの場合は逆ですね。物理的に回ってるので物理的に壊れます。
それを無視して「SSDは壊れにくい」と記載するのはちょっとどうなんでしょう。
ただ価格が…
SSD良いところたくさんあるんです。特に速度はとても魅力的です。
でもお高いんでしょう?
そうなんです高いんです。
製品にもよりますがSSDを買うお金で4倍ぐらいの容量のHDDが買えます。
何年か後にはもっとお手頃価格になるものと思いますが、少なくとも今は価格を度外視してSSDをオススメすることはできませんね…。
SSDは価格がネックなのでSSDとHDDどちらが良いかは、どちらとも言うことができないです。
画面サイズ
画面サイズとは?
説明の必要もない気がしますが、画面の大きさです。
大きいほうが見やすいし、小さい方が持ち運びやすいです。
14型程度がオススメ?
「14型程度」が良いそうですね。特に言うことありません。
まあそのぐらいだろうなという感じです。
実物を見てみて大きすぎないか小さすぎないか検討するのが良いでしょう。
重量
重量とは?
これも説明の必要ありませんね。パソコンの重さです。
1.5kg以下がオススメ?
はい、軽ければ軽いほどよいでしょう。
「高学年になるにつれてパソコンを持ち運ぶ機会が増えていきます」については、うーむ。
そもそもパソコンを持ち運ぶ機会がどれだけあるでしょうか。
これは学部によっても大きく変わると思いますが、経済学部の渡辺がパソコンを大学に持っていくのは年に10回もないぐらいでしょうか。授業とかでなく、主にサークル活動でです。
創生学部なんかは1年生の最初の頃は毎日のように持って行く必要があったと聞きましたね。
理系のパソコン使う授業は、自分のパソコンでなく大学のパソコン使うような印象があります。
持ち運び頻度については学部の先輩に確認するのが良いでしょう。
持ち運ぶ機会自体が多くないのなら重さはそんなに気にする要素でもないでしょう。
Microsoft Office
Microsoft Officeとは?
Microsoftとは会社の名前です。Windowsもここが作ってます。
OfficeとはMicrosoftが開発しているオフィスソフトです。
ややこしいですがオフィスソフトはMicrosoft Office以外にも色々な会社の色々なソフトがあります。
とはいえMicrosoft Officeの一強状態ですが。
Officeはレポート書く時にWord、プレゼンする時にPower Point、データ分析にExecelなど、授業等で一番使うソフトでしょう。
蛇足だけどExecelを表作るツールとして使うな。表計算ソフトなんだ計算しないならWordでやれ。
Microsoft Office非搭載がオススメ?
はい、非搭載がオススメです。
あっても別に問題はありませんが、Officeだけで数万かかるのでなくてよいです。
授業等で一番使うソフトだって言ったのになくて良いの…?
これはもう書かれてる通り「新大生は在学中、無料でOfficeを利用できる」ので必要ありません。
Office365という、最新のOffice使えるぜというサービスです。
2017年9月からそうなりました。
ウイルス対策ソフト
ウイルス対策ソフトとは?
これも説明要りますか?ウイルスの対策をするソフトです。
ウイルスに感染して自分のパソコンが壊れたり個人情報盗まれたりとかなら別に自己責任なので良いんですけど、周りに迷惑かけると最悪のクソクソなので入れましょう。
パソコンをネットに繋ぐ際のマナーです。
有料製品が必須?
必須か否かで言えば、入れてなくてもパソコン使えるのでアレですけど、入れましょう。
無料のウイルス対策ソフトもあったりしますが、信頼性に難があったりするので、パソコンを使う上で必要な出費だと割り切って買いましょう。
「ウイルス対策が施されているパソコンのみ、学内で使用することができます」とあります。
使えるか使えないかで言えば入れてなくてもパソコン使えるのでアレですけど、そういうルールなので入れましょう。
その他必須機能
有線LANとは?
無線LANなら聞いたことあるでしょう。
有線LANも無線LANもパソコンをインターネットに繋ぐためのものです。
有線LANは文字通り、パソコンにケーブルを差し込むことでインターネットに繋ぎます。
有線LAN端子あるのがオススメ?
別になくてもよいでしょう。ただほとんどのパソコンには付いてると思います。
大学内なら無線LAN飛んでますし、自宅で使う際も有線で繋ぐよりもWi-Fi飛ばしたほうがスマホも繋げられるし便利だと思います。
VGAとは?
PCの画面をプロジェクターや他のモニターでも表示するためのものです。
VGAと呼んだりRGBと呼んだりしますが、どちらも大体同じ意味です。
パソコンの映像を出力するケーブルとしてVGA以外にもDVIやHDMIがあります。
VGAが映像のみを出力するのに対して、HDMIは映像に加えて音声も1本のケーブルで出力できます。
VGA端子があるのがオススメ?
これは難しいですね。ベストなのはVGAとHDMI両方の端子があるものです。
2019年現在、VGAよりもHDMIの方が主流だと思います。
というのもHDMIの方が新しく、HDMIの方が便利だからです。
ただ、これは新潟大学のクソポイントですが、現在新潟大学のプロジェクターはHDMIには対応していません。VGAのみです。
だから「プレゼンテーションに必要」と書かれているのですね。
理想は新潟大学のプロジェクターがとっととHDMIに対応することなのですが、大学内でプロジェクターを使おうと思ったらVGAが必要です。
まあプロジェクターを使う必要があったら他の人のパソコン借りるのもありだと思います。
学外を見れば今後VGAよりもHDMIの方が使用機会が多いと思うので、HDMI付いてないのもどうかなぁと思います。
おしまい
5200字ですってよコレ。
まさか全文読みましたか?10分ぐらいかかりました?
書いた渡辺も全文読んだ人も馬鹿なんじゃないでしょうか。
10分で読んだかも知れないですけど渡辺は深夜に3時間かけて書いたので、どうか活用していただければと思います。
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